第6回 演奏曲解説 その4 鳥獣人物戯画 乙編

アクセスいただきありがとうございます。
赤木俊祐サクソフォンリサイタルvol.2 ファーストノート集、6回目です。

今回は「鳥獣人物戯画」の第2曲「乙巻」について紹介したいと思います。

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今回も会話形式です。

赤木「次々にいきますが、乙巻についてもお願いします」

佐藤「乙巻はガラッと雰囲気が変わりますね」

赤木「甲巻は擬人化はされども実在の動物が登場してましたが、乙巻は空想の動物が注目されているんですね」

佐藤「あ、前半には実在の動物も出てはいます。後半に日本にいない動物とか、神獣・霊獣といわれるような空想の動物が出てきています。曲はどちらかというと後者をイメージして書いています。神獣・霊獣と聞けば思い浮かぶような、なんというか、輪郭のはっきりしない、ちょっとぼやけた感じというか」

赤木「なるほど」

佐藤「神聖なイメージがあったので、曲自体はとてもシンプルにしています。メロディーがあって伴奏があって、最後にハモリがあって…というように。あまりゴチャゴチャさせたくなかったので」

赤木「確かに独特の雰囲気があって個人的にこの曲気に入っています」

佐藤「ありがとうございます。笑
実はこの楽章を気に入ってくれる人が多くて、作った時は甲巻かなぁと思ったんですが。
実際に音を出してみたら思っていたよりも綺麗な音がして、作った時と聞いたときで印象が違った曲ですね」

赤木「ゆっくりした曲や楽章こそ佐藤作品の真骨頂!なようにも感じるのですが」

佐藤「こういうゆっくりした楽章は自分のカラーがよく出るようで、書いていて楽しいですね」

佐藤「乙巻に関しては伴奏をハープでやっても面白いかなーとは思っています」

赤木「ハープでやったら・・・大変でしょうね。音量とか音量とか。笑」

佐藤「そこのサックス、もうワンランク音量絞ってください。笑」

赤木「泣けますね。笑」

というわけで次回に続きます!
最後に演奏を!ありがとうございました!次回は丙巻!